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飼料の高騰と食料自給率の問題点アメリカのトウモロコシからのエタノール生産が飼料の高騰を招く
◆日刊自動車新聞 2007年2月24日
食糧危機とエネルギー「エタノール化が食料パニックを招く日は来るか?」
DME自動車普及推進委員会 事務局長 若狹良治
食糧危機とエネルギー 若狭レポート.pdf
◆日刊自動車新聞2007年3月31日
(飼料用米で育った鶏)「卵の黄身は薄かった」
DME自動車普及推進委員会 事務局長 若狹良治
米育ちの卵の黄身は白かった 若狭レポート.pdf
◆日刊自動車新聞2009年1月10日
自動車燃料と車種選択と今後の見通し(その5)
食糧自給率の向上とバイオマスエネルギー
DME自動車普及推進委員会 事務局長 若狹良治
食糧自給率の向上とバイオマスエネルギー 若狹レポート.pdf
2007年1月~2008年7月 日刊自動車新聞 車笛などの掲載記事 PDF
◆上記資料中の次の画像が写りが悪いので下記【日刊自動車新聞 「車笛」 2007年7月28日
バイオマスの燃料化は食糧原料以外での研究が重要】の原稿(ワード、JPEG2枚)資料を示します。

| 日刊自動車新聞 「車笛」 2007年7月28日 バイオマスの燃料化は食糧原料以外での研究が重要 若狭良治 DME自動車普及推進委員会事務局長 先月、本欄で「バイオエタノールか?」で食料となる米国におけるトウモロコシを原料とするエタノール化について批判的に書いたところ、バイオマスの燃料化について全面的に反対なのかという問い合わせをいただいた。 本欄に拙文を書かせていただいて、自分なりのものの見方や考え方を紹介させていただいているが、このようなやりとりは大変楽しいとことだと思う。 誤解を恐れずに言うと、「食糧危機とエネルギーの関係で、トウモロコシやパームヤシなどの拙速なエネルギー化には反対です。何事にもバランスが重要と考えます。また、オールオアナッシングではなく、できるレベルからの着実は積み上げが必要と思うのである。」 最近の情報紙誌、テレビ、ラジオなどのバイオマス関連の報道内容を見てみると、ひと頃のバイオマスのエネルギー化についての全面的な賛成記事は大幅に減少してきていることがわかる。むしろ、冷静に数値を上げて評価する記事が目立ってきた。 その中で、アメリカ発の情報が目を引いた。 日本経済新聞・朝刊(2007/04/14)の「特集(世界を語る)―穀物、水の連鎖危機招く、米アースポリシー研究所ブラウン氏」で、「米「エタノールブーム」に警鐘、食糧安保揺らぐ恐れ、資源巡る紛争も」との見出しで、 「トウモロコシを使って自動車が走るのはすばらしいことだと米国人は以前から考えてきた。中東の石油に頼らなくて済むからだ。コーンベルト地帯の州政府を中心に、米国はエタノールの利用を後押しし、一九七八年の立法によって国はエタノールの生産一ガロン(三・七八五リットル)あたり五十一セントの実質的な補助金を出すようになった」 「ただ、当初は生産の上昇率は極めてなだらかだった。今はほとんど垂直のこう配で伸び、工場への投資は熱狂と呼んでいい。このままだと来年、米国で収穫するトウモロコシの半分はエタノールに向かうだろう」、また、その影響として、「冷蔵庫のドアを開けてみればいい。肉、牛乳、卵、チーズ、ヨーグルトにアイスクリーム。みんな元をたどればトウモロコシを飼料にした動物から作る。これらの食品もトウモロコシ相場が上がれば、時間差があるにしても値上がりする。やがて小麦やコメのような穀物も上がる。最後は見たこともない高値がつくだろう。」 また、7月17-18日につくば市の産業技術総合研究所で開催されたERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)のエネルギープロジェクトのワーキング会議で、米国ウィスコンシン大学のデビット・フォスター教授が講演し、その中で、トウモロコシなどの20マイルから50マイル程度の農園を走り回るだけで、一日当たり2000トンの燃料を必要とし、投入エネルギーと採取エネルギーの採算が合わないとの説明していた。いずれにしても、世界的なバイオマス利用燃料で唯一エネルギー効率が合うのはブラジルのサトウキビからのエタノール生産のみという評価が主流になりつつある。 また、一方、日本におけるサトウキビからのエタノール作りは、沖縄の石垣島で進んでいる。しかし、そこでは、次のような問題が提起されている。 「宮古島でのバイオエタノールの製造を政府から受託する石油販売会社のりゅうせき(沖縄県浦添市)は製糖過程で出るサトウキビの搾りかすを重油に代わる燃料として工場で使いたい意向だ。エタノール先進国のブラジルの燃料工場では生産コストやCO2排出量の削減のため、搾りかすの燃料への活用が一般的となっている。だが、宮古島では搾りかすはこれまで農家が堆肥(たいひ)に加工して畑に還元してきた貴重な資源。同島の農地は石灰質で養分が少なく、農家にとって搾りかすを使って作った堆肥は島の農業には欠かせない有機肥料だ。サトウキビ農家の小禄博昭氏は「燃やしてしまうと、土に養分が返らない。結局、長期的に、サトウキビの収穫は落ち込んでしまう」と心配する。食のために使うのか、燃料にするのか――。バイオ燃料市場の盛り上がりはこれまでの農業が築き上げてきた“食”の循環モデルを揺さぶっている。(2007/07/13 日経産業新聞)」 ■バイオマスは食糧由来ではなく、セルロースから いずれにしても、バイオマス由来の燃料を、石油燃料の3%、5%、10%という風に、5年10年程度の未来燃料という状況にするには超えなければならない課題が多くあるようだ。しかし、化石燃料がいつまでもあるわけではなく、中国やインドなどの急激な経済発展とエネルギー消費の増加によって、ピークが2015年レベルで到来するといわれている。 長期的な技術開発として期待されているのが、セルロースをアルコール発酵させてエタノールを作り技術である。現状では、セルロースのリグニンがそれを阻害するといわれており、遺伝子組み換え技術による新たな発酵酵素の創出が課題となっている。 しかし、エタノールということでなければ、別の視点での研究課題が見えてくる。 ■メタノールかエタノールか それは、サトウキビ、トウモロコシでも利用しきれないのが、茎の繊維であるセルロースである。稲藁や剪定枝、建築廃木材などをガス化してメタノールを作り技術である。 自動車燃料としてみた場合、メタノールは、日本では、1990年代の初めころは次世代燃料として期待され、メタノール自動車は、現在でも「いわゆる低公害車」に指定されてもいる。しかし、メタノールの毒性や腐食性の強さやエンジン始動時のホルムアルデヒドの大量発生などが指摘され、その後まったく普及しないできている。 しかし、その後、天然ガス(メタンガス)からメタノールやアンモニアを合成し、その後、DME(ジメチルエーテル)やアセトン、ホルマリン、メチルアミンなどのより高分子に合成していくC1化学が新たな産業として育ってきている。隣国の中国では石炭のガス化を通じて、メタノールの生産が盛んである。また、LPガスの代替えとしてのDMEへの意欲も旺盛である。 このメタノールを直接燃料として使う動きも中国の山西省などでは盛んになっている。しかし、日本では、過去の取り組みでの挫折の経験から自動車燃料として利用する動きは弱い。しかし、DMEへ脱水合成することにより、セタン価の高い、クリーンでパワフルなディーゼル燃料として利用が可能となる。 環境先進国であるスウェーデンのバクショー市では、ボルボが、木質バイオマス(間伐材)を利用したガス化からメタノール合成を通じてDMEを作る実証試験を進めている。 バイオマス利用技術については、将来へつなぐ大事な研究課題であり、目先の動きに惑わされずに、息の長い取り組みとして大切にしていくべきと考えている次第である。 参考 2分子のメタノールから、1分子のジメチルアルコールと1分子の水が発生する。(脱水反応) メタノール + メタノール = ジメチルエーテル + 水 CH3OH +CH3OH = (CH3)O + H2O |





